田舎でリハビリ

訪問リハビリ・通所リハビリ運営のコツ・日頃心がけていること、今後のリハビリ業界の動向とそれに対する考察を、日々の経験から書き綴っています。田舎暮らしの良さも紹介していきます☆ 「田舎でリハビリの仕事なんてあるの?」と言われ、早数年。 最初こそ職場探しに難渋したものの、今では田舎こそリハビリ職が求められ、活躍出来る場所だと確信しています。 訪問リハビリ,デイケアで役立つ技術、これからの働き方を独自の視点から発信中⭐

タグ:通所リハビリ


今朝のNHKで持ち上げない介護(ノーリフト)について特集がありましたね。


私が観た時には実際に介護施設で、立ち上がりの補助と立位保持を支持する器具が使われていました。



参考:移動・移乗機 かーるくん



番組で器具を使われていた方は、器具を使わなくても、動作指導にて改善できそうな気もしましたが、番組の構成上、あえて、残存能力が高い方を紹介したのかもしれません。

それはさておき、実際にノーリフトを実践している介護スタッフのコメントがとても印象的でした。


福祉器具を上手に活用することで、利用者さんの残存能力を引き出すことができ、以前よりも良くなった。


と言った感じのことをおっしゃっていました。


これって、私達、リハビリ専門職からすると当然の事なんですが、一般的には、意外なことなのかもしれません。



福祉用具を頻繁に利用する=介護負担が大きい


という考えのように感じられます。


訪問リハビリの現場でも、病状の進行に伴い、ベッドからの移乗が困難になっても、何とか、自力で、もしくは介護者の努力で解決する方法を選択される方がいます。


福祉用具を用いることへの漠然とした嫌悪感が働くようなんですよね。



こういった考えになるのは、やはり、病院や施設等でノーリフトの考えが浸透していないことも原因だと思うんでうよね。



元気なときから、福祉用具の便利さ等を知らないまま、介護が必要になると、ずっと人の手による介護がベストになってしまうんじゃないかと。


下記のサイトではノーリフトの概念は福祉機器の活用のみでなく、便利なグッズや機器を用いることだと紹介しておられます。

参考元:新常識になるか?抱えあげない介護(ノーリフト)がやってくる!(KAIGO LABより)


そして、日本ノーリフト協会では様々な研修会や書籍等を通じて、持ち上げない介護の実践方法を紹介されているようです。


参考:日本ノーリフト協会



ただ、どんなに便利な機械も人の手による介護には追いついていません。

これも、ノーリフトの考えが浸透しづらい要因かと思われますが、ベッド上での体位移動にスライディングシートを利用したり、オーダーメードの車椅子での移乗方法を指導したりとリハビリ職によるノーリフトの啓蒙活動が一番重要ではないかと思います。



訪問リハビリや通所リハビリでノーリフトの考えが広まると、我々、リハビリ職の活躍の場も更に増えると思うので、皆さん、一緒に頑張りましょう(*^^*)


良ければ、こちらの記事も併せてお読み下さい☆


スライディングシートの使い方を介護者に指導する重要性






定期的にチェックしていて毎回、自分の通所・訪問リハビリの事を内省させられるブログがこちら。


”もみの木”の木の下で・・・ ライブドアブログ 



大分県にて通所リハビリと訪問リハビリを主に提供している事業所にて、日々の活動を綴っておられるブログなんです。



魚釣りにでかけたり、サッカースタジアムで移動訓練をしたりと施設や屋内での活動だけでなく、積極的に屋外での活動を取り入れてるんです。


それも、利用者さんの「してみたい!」という想いを一番に考えて、スタッフが出来ない理由を考えるのではなく、どうしたら出来るか?を考える姿勢がヒシヒシと伝わってくるんです。


私も通所リハビリに関わっているんですが、どうしても利用者さんよりもスタッフ側の立場や意向を優先しがちなんですよね。


よく言われたのが、

「そんなことしたことない」

「時間がかかりすぎる」

「ただでさえ、人手が足りないから」

でした。

つまり、出来ない理由はすぐに思いつくんですが、出来るようにする考えは浮かびにくいんですよね。


環境のせいかもしれませんが、ある一定の考えが定着している職場では、そう簡単に変化を起こすことは難しいのかもしれません。


そんな中、上記のブログを読んで、参考に出来る所を少しずつ取り入れるようにしてみました。


そんな風にアイデアになる事が惜しげもなく、書かれているんですよね。


そして、豊富な写真がたくさん載っているのでイメージがしやすい(*^^*)


訪問リハビリや通所リハビリの運営でちょっと悩んでいる人にはとても参考になりますよ☆



次に紹介したいのが、

「活動」と「参加」のリハビリ・訓練アイデア集

です。

25 PM

出版元:(株)QOLサービス

「活動」と「参加」のリハビリ・訓練アイデア集 | 高齢者向けレク、デイの運営に役立つ書籍販売サイト【dayshop】


ちなみにこちらの事例紹介には、上記のブログの施設から5事例が選出され、紹介されているそうです。


本の内容としても詳しい写真と下記の様に分類されて、まとめられています。

55 PM

機能訓練特化型のデイも良いですが、他の事業所との違いを強調するためにも、参加を意識した取り組みは鉄板ですね。


また、私のように既に形が出来上がっている事業所で、新たな取り組みを行いたい時などは、この本の分かりやすさと豊富な事例は大変役に立ちますよ☆



是非、上記のブログとこちらの書籍を参考にしていただいて、新しい事に挑戦していきましょう(^o^)

 


先日、通所リハビリにて役割の再獲得を目的に男性の利用者に対し、調理訓練を提案した。

筋トレやエルゴ等の運動メインのプログラムは率先してこなされるけども、

「家ではする事が無い。何も出来なくて役に立たない。」と繰り返し話されていたのがずっと気になっていた。


興味関心チェックリストにて趣味や関心のある内容について聞き取りを行うも「どれもありゃしません。」と少々投げやりな感じ。


奥さんに相談すると、「調理師の免許を持っていて、良く魚を捌いたり、調理をしてくれていた。でも今は立って何かをするのがしんどいみたい。」との事。


これはチャンスと思い、早速、通所の援助計画を見直し、調理について考えてみた。



露骨に調理の話をすると、出来ない理由がイメージとして定着しているので、さりげなく、料理の話題を振る



少しずつ話しの中で調理に対するアドバイスや昔の仕事の話へとつながり、調理に対する希望が聞けるようになった。


満を持して、調理訓練を行う計画を立て、魚を捌いて刺し身を作って頂きたいと話す。


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すると、「そないいうなら、やってみましょか。」との事。



次回の通所リハビリ利用時に実施する旨を約束し、準備万端で当日を迎えた。


その日の朝、通所リハに来所された時から表情が険しい。


表情から何か気に入らない事があったのか(・・?を逡巡していると、


開口一番、


「今日は無理や。やっぱり、長い時間立つ自信が無い。」とのこと。

言葉ではどんなに大丈夫な事を伝えても、聞き入れられないと思ったので、スタッフが調理するので、捌き方を指導して欲しい。」と依頼。


話を聞いている最中も険しかった表情が徐々に緩み、「教えるんやったら出来そうやな」との事。



早速、刺し身包丁やまな板、新鮮な魚を準備し、はじめようとすると、


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「この包丁は切れ味が悪そうやなぁ。(厨房から)包丁研ぐから、砥石(とぎいし)借りてきて。」


いわれるがままに厨房から包丁を研ぐ石と布巾等を準備。


またたく間に2本の包丁を手際よく研ぐ。


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立位+中腰での姿勢はまさに職人☆Σ(゚∀゚ノ)ノキャー




研ぎ終わった包丁を丹念に洗い、布巾で拭いたあとは、準備した魚をあっという間に、捌き、刺身用の皿に盛りつけて下さった。



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皆で刺し身を試食し、手際の良さに賞賛の嵐。


ここまでで、計画の半分は達成。



あとは今回の体験を機に、居宅での調理が役割として定着するかが課題とスタッフで話し合う。



次回は漬け物作りに挑戦予定。


その為に、近隣のスーパーに材料を買いに行く所から行う。


趣味的活動を通して生活圏の拡大が図れればと思う事例でした。


 


私は訪問と通所リハビリを兼任し、仕事をしています。


最初は訪問リハビリだけでしたが、訪問リハビリの利用者がジェットコースターの様に乱高下(新規の依頼があったかと思うと、別の方が終了の運びとなる)する為、やや疲弊した毎日を送っていまいた。

相性としては訪問リハビリの方が私には合ってるんですが、ある程度、収益を意識しないといけないので、7(訪問リハビリ):3(通所リハビリ)の比重で頑張っております。 


平成27年度の介護報酬改定にて通所リハビリでの個別訓練が必須ではなくなったので、生活機能向上に向けた取り組みはとても行い易くなりました。

特に、通所リハビリでは、身体機能向上に向けた取り組みは器具や体操を通じて行え、療法士としては個別の生活課題に焦点を当てて介入出来るので、買い物や調理、家事動作訓練を主軸に行っています。


生活課題に関して介入が図れる事で、一番嬉しいのが、通所リハで行った事が居宅でも 行えたという報告を受ける時です。



藤原 茂 作業療法士が夢の湖村で実践している【宅配ビリテーション】というものがあって、


かいつまんでいうと、通所サービスで身につけた技術や知識を居宅でも活かす取り組みといえます。

この部分に介入出来る事は、療法士にとって最もやりがいがあり、達成感が味わえると思います。

特に男性利用者においては、調理や買い物を身につけると想像以上に、イキイキと目が輝き、活力を取り戻されるのを目にしてきました。


筋トレに励まれるのも良いんですが、包丁を研いだり、魚をおろして刺し身にすれば、大勢の人の賞賛を浴びますし、奥さんも大喜びです。

男性の方が丁寧で職人気質な技を発揮する事も多いんですよね。


他にもたくさんあるんですが、訪問リハビリだとなかなか、通所リハビリの様な結果を出すことが出来ません。

どうしても、身体機能の向上を図り、日常生活動作の負担を軽減する事が主軸になってしまいます。


その為、積極的に訪問リハビリの卒業と同時に社会参加移行支援を意識して、通所系のサービスを利用できる状態を目指す事も多いです。


訪問リハビリと通所リハビリの違いとして他者との関わりが大きく影響しているからかもしれません。


訪問リハビリ業務に疲弊してきた療法士の方は通所リハビリでも頑張ってみると新しい発見もあり、経験値を上げる事が出来ますよ☆



 

前回の記事で社会参加支援加算について書きました。


そこで、今更なんですが、介護予防サービスでは社会参加支援加算は算定出来ないんですね。


サービスコード表で確認すると一目瞭然なんですが、うっかり勘違いされる方もおられるかと思います。


P90が介護訪問リハビリに関する内容(PDF)

P11が介護予防訪問リハに関するコード表(PDF)


毎度の事ながら介護予防給付と介護給付サービスで差をつけるのは何故でしょうね〜。。


訪問リハビリで介護予防の対象者は少ない上に、予防の観点から見れば、訪問リハビリで卒業を図り、別の社会参加に資する取り組みを評価するべきだと思うんですけどね。。



国からすれば、介護予防給付者は社会参加出来ているのが前提なんでしょうか。。。



※通所リハも同様です。

 

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