田舎でリハビリ

訪問リハビリ・通所リハビリ運営のコツ・日頃心がけていること、今後のリハビリ業界の動向とそれに対する考察を、日々の経験から書き綴っています。田舎暮らしの良さも紹介していきます☆ 「田舎でリハビリの仕事なんてあるの?」と言われ、早数年。 最初こそ職場探しに難渋したものの、今では田舎こそリハビリ職が求められ、活躍出来る場所だと確信しています。 訪問リハビリ,デイケアで役立つ技術、これからの働き方を独自の視点から発信中⭐

タグ:地域包括ケア



市区町村に裁量が委ねられる総合支援事業が着々と浸透している事を感じるこの頃です。


国も介護費用の抑制が図れた市町村にインセンティブを与える事を公にしましたし、これからの介護保険下でのリハビリサービスはより、自立支援に向けた明確な取り組みの有無で評価されると思われます。


私も今までに何度も介護予防者の方の地域ケア会議に招集され、訪問リハビリ・通所リハビリの明確な目標とそれに対する取り組みを問われました。


何を持って自立支援というのかは各々の考えがあるかもしれませんが、とりあえず、セラピストが関わるからには出来る事を増やし、介護度を下げる必要があるようにとの事だといえます。


そんな中、全国を飛び回っている佐藤孝臣作業療法士の講演を何度か聞く機会がありました。

佐藤作業療法士の凄い所はセラピスト以外にも行政職員、介護士、看護師等、色々な職種の方に
対して危機感を持たせる事に長けている様に思いました。

そして、共通課題を設け、具体的に解決するためには各々がどの様に行動すべきかを説いておられます。


特にリハビリ職には生活課題を明確にし、そこにアプローチするという基本だけども、実際には不十分な点を鋭く指摘され、解決策を呈示されています。


今のままだと大変な事になる。すぐに考え方を変えないと。。。

といった感じです。


そして、講義の中で自立支援を図るために何を見るべきか?どの点に介入するのか?が明確なんですよね。


それをご自身が運営している通所介護施設で実践されているので、やる気さえあれば、誰でも真似できる形になっているんです。(今年からは訪問看護ステーションも開設されたようです。)


私も今までに数回、佐藤作業療法士の話を聞く機会があったんですが、毎回、講義の後は下を向いて気力無く会場を後にしています。笑


というのも、今の職場環境では、どちらかというと自立支援に向けた取り組みが不十分だと分かっているからなんですが…。



次期、介護保険改定に向けた部会等でも積極的に発言されており、佐藤作業療法士の意見が反映されていく事は間違いないといえます。


是非とも、自立支援に向けた取り組みをいち早く情報として取り入れ、実践したい方は早々に講演に参加される事をオススメします。


以下に佐藤孝臣作業療法士(主に地域包括ケア・自立支援関連)に関するまとめを添付しますね。

講演会に参加される前に予習しておくと、頭に入りやすいですよ☆


 第18回福岡県作業療法学会 基調講演


デイサービス楽

自立支援ヘルパーマニュアル(一部)


杵築市における地域包括ケアシステムの取り組み


大分合同新聞 掲載記事


大分県における地域ケア会議普及にかかる市町村支援 |地域ケア会議


追記:日本作業療法士協会会員向けの協会誌も総合支援事業についての実践報告が載せられています。

特に今月号(2017年6月号)では「総合事業5分間講読」という形で、有限会社なるざ 谷川真澄作業療法士の取り組みがあげられていました。

見開き1ページ分にビッシリと文字と総合支援事業について知識が無い人には意味不明な図があります。笑

これを5分で読んで、内容を理解できるのは佐藤孝臣作業療法士くらいじゃないかと思うくらい、濃い目で常人では真似出来ないレベルに達しています。

けども、この見開き1ページを総合支援事業に携わっているもしくは、地域ケア会議等に頻繁に招集されている療法士は必読だといえます!


私のように、介護保険下で訪問と通所リハビリにどっぷり浸かっている療法士にとって、今後の市町村の動向はいち早く理解しておきたい。

そして、できれば、自分も市町村の取り組みに参画し、存在意義や価値を広めたいと思う療法士にとっては、必ず参考になると思いました。


興味がある方は、職場の同僚に頼んで見せてもらうのもありです。


いつも思うんですが、こうゆう取り組みを、無料で大々的に発信するべきだと思うんですけど、ネットでは見つかりづらいんですよね…。


また、情報があれば更新していきたいと思います(^o^)



今回は、リハビリ職も活躍し、公的サービスと自費サービスの一貫提供にて、確かな効果を出している株式会社くまもと健康支援研究所の取り組みについて考えてみたいと思います。



 「地域包括ケアシステム構築に向けた公的介護保険外サービスの参考事例集」(PDF)P66〜P67に詳しく事業の目的や取り組みが書かれているのですが、この事業のノウハウは多くの地域で参考に出来るのではないかと感じました。


地域包括支援に取り組んでいる自治体で行っている二次予防事業もしくは総合支援事業を積極的に受け、卒業(すなわち、公的サービスからの卒業)と同時にそのまま、自費サービスとして継続して介入していく流れは、利用者にとっての「卒業後の不安」を払拭できる。


というのも、多くの公的サービスの課題が「卒業後の支援」であり、受け皿となるサービスが少ない為に、再び状態が悪化した場合に、再び公的サービスでの介入が必要とされていた。


それらの課題に対して、【循環型介護予防システムにて公的事業依存の脱却を目指す】を合言葉に

下図の様なサイクルを構築する事で、切れ目の無い、サービスにて利用者の確保が可能 となり、事業規模の拡大が図れている。


             
18                           


        公費事業→自費事業
         ↑                  ↓
     自費事業←公費事業












事例集から商品サービスの概要について(事例集より引用)
 
【商品・サービス】 ●元気が出る学校(公的サービス)  自治体からの委託を受けて実施する公的な介護予防サービス (二次予防事業もしくは総合事業の通所型サービス)。 送迎し、半日程度でストレッチや筋力向上、個別のトレーニングな どの運動を行ったり、食事をする。最長半年で「卒業」してもらう。 ●元気が出る大学(自費サービス) 「元気が出る学校」の「卒業後」に希望者が参加する自費サービス。  サービス内容は「元気が出る学校」と同様、送迎があり、半日程 度で食事や入浴、理学療法士や看護師等のトレーナーのもとで運動 トレーニングを行う。「大学院」としてお出かけ・旅行などのQOL サービスも行っている。 【価格例】 ●元気が出る大学 1回あたり1,500~2,000円。週1回利用で月6,000~8,000円。


サービス内容も充実(送迎あり、専門職配置)していて価格も1万円以下なので自費サービスとしては安価な方だといえる。

保険外サービスでは都市部を想定したサービス計画が多い印象を受けるが、株式会社くまもと健康支援研究所の方式は地方でも参考になり、実践しやすいのではないだろうか。

ホームページでは地域の登録スタッフも募集している様なので理学・作業療法士は経験を積むためにも登録すると良いかもしれない。


                 他の事業者とも連携しつつ、「自宅で最期が迎えられる」環境作りを推進

 

この言葉を形にするために、株式会社ホスピタリティ・ワンでは


オーダーメイド型の訪問看護

を実践しているそうです。


保険内でのサービスでも訪問看護サービスは需要も供給も多く、今後も必要とされるサービスと思いますが、保険外においても積極的に参入している事を今回の記事を見て初めて知りました。


特にこれは「需要も多そう!」と思ったので引用します。

転院のサポート

「地元に戻って最期を迎えたい」と東京等から地方に転院される際の付き添いを行うケース。特に遠距離の場合など、我々の自費看護サービスを使えば、新幹線も使えるため、介護タクシーや民間救急車と言った他の手段と比べて移動時間も短い上に、料金も低く抑えられるなどメリットが多い。   


上に書かれている通り、関東から九州や東北に戻って、最後を迎えたいって方はどんどん増えると思うんです。私も実際に聞いた事があるんですが、長期入院中の親を地方に住む子供が介護したいと願いつつも、距離が問題となり、実現出来ていない方って多いんですよね。


介護タクシーも民間救急車もやはり値段が高く、躊躇してしまう。


けれども、看護師さんが一人同行し、病院から新幹線に乗り、地方までついて来てくれれば、付き添いの家族はとても心強くて安心できるんですよね。きっと。


値段に関しても、長時間になると割引が適応されるみたいで、

 4時間以上のご利用・・・6000円 / 時間      

病院から家まで5時間位を新幹線で移動するとなると、かなり遠くまで移動できますね。


移動にかかる運賃なども計算しないといけないでしょうが、安心を買ったと思えばそう高くは無いのかもしれません。

また、一般社団法人訪問看護支援協会」を立ち上げ専門人材(「エンディング   コーチ」の育成や、他の訪問看護ステーションとの協働にも取り組む 


 積極的に人材育成にも取り組んでいるようなので、人材が増えれば、料金も下がってくる可能性がありますね。


保険内でも需要の高いサービスが保険外でも良質なサービスを提供し始めると、リハビリにも影響がありそうです。

今後を踏まえて、保険外の看護サービスは要チェックといえます。





地域包括ケアシステム構築に向けた 公的介護保険外サービスの参考事例集(PDF) 


特に気になったのが、理学療法士によって運営されている一般社団法人 変わる!介護 の「ケアリハプロジェクト」。


p88~p89に詳細が記載されているので、地域包括ケアの中でリハビリ職がどの様に関わっていくかに関心がある方は、是非、読んでみてください!


私が特に興味を持ったのは、リハビリの技術をプログラム化し、民間資格として人材育成を図っている点でした。


自費によるリハビリを受けたいというニーズが今後は高まる事を考えると、一般人でも、一定の条件をクリアすると、リハビリの知識を活かした関わりが出来る事は新たな雇用を生み出すきっかけになるはずです。


今後、地域包括ケアが主流になれば、新たなリハビジネスとして、自費専門のリハビリステーションを設立し、従業員はケアリハ検定資格を持った人材を雇用。

自費リハビリ希望者がいる施設や居宅を訪問し、自立支援を図る。

訪問リハビリ事業所や訪問看護ステーションと連携し、介護保険サービス卒業後の受け皿として、自費リハビリの普及を促進する。等の関わりが可能になるかもしれません。

以下にケアリハ検定に関する内容を引用します。
リハビリ専門職である理学療法士等が講師をつとめる 3つの認定講座と5つの認定資格で構成された資格認定制度 ケアリハ検定は3級から1級までを設けている。 3級は「入門編」の位置付けで半日程度のカリキュラムで講義やグループワークを通じ て、リハビリの考え方や基礎的な知識を学んでもらう。2級、1級と上がっていくに従い、 期間も長く、また技術・実技など内容もより専門的なものになっていく。 1級の上には、既に理学療法士等国家資格を持ったセラピスト向けの  「ケアリハインストラクター」と「ケアリハセラピスト」の認定資格も設けている。 「インストラクター」は当法人が実施する自費の「宅リハ」に対応できたり、1~3級 の講師になる資格がある認定。  自費のリハにおいては、ケアマネジャーが介入しない場合が多いため、それを補完すべ く、ケアリハの「マネジメント」を行える人材を「ケアリハセラピスト」として育成し ていく。

 リハビリの技術だけでなく、マネージメントまでこだわってますね。


こちらも要チェクです→変わる!介護
 

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