平成28年度診療報酬改定説明(医科)その4 (PDF)  P21参照


何度も医療施設外でのリハビリテーションの拡充に関して私見を述べてきた。


今回は告示された資料から厚生労働省が求めている訓練に対して、考察をしてみたい。



医療施設外の訓練は「移動手段の獲得」に重点を置いているという事実


算定要件の(3)において上記の移動手段の獲得が一番最初に挙げられており、他の➁復職の準備➂家事能力の獲得よりも条件が緩和であること


➁復職の準備➂家事能力の獲得に関しては医療施設外で行わなければいけない理由的なものが求められるが、➀移動手段の獲得に関しては記載が無い


➀移動手段の獲得に関する訓練はその他と比較し、訓練への導入が比較的容易


訓練場所までの移動時間は訓練に含まれない事から、特別な場所等を必要とする➁復職の準備➂家事能力の獲得に関する訓練は必要度は高くても、訓練として取り入れづらい

→療法士と患者だけでなく、家族や職場の人等の多方面への働きかけと協力が必要


➁復職の準備においては入院前に勤務していた職場で訓練を行う事が出来たとしても、それに至るまでの段取りや当日の流れ、今後の仕事内容に関する相談等を踏まえると一日3単位の訓練時間では難しい



ざっくりとだが、上記の事から医療施設外での訓練が恒常化するまでは多くの医療施設が➀移動手段の獲得に向けた取り組みに関して訓練を行うと思われる。


しかし、今回の資料にも記されているように社会復帰を指向したリハビリテーションを行う為には退院後の生活動作に焦点を充てるべきだといえる。


余暇活動や生きがいの創出、役割を担う活動等を退院後も早期に行える事は、退院後の抑うつ傾向や閉じこもりに陥る患者を軽減できるといえる。


今回の改定は試験的な要素を含む事を鑑みると積極的に医療施設外の訓練を取り入れ、個別の事例から抽出される課題を次期改定には反映されるように意識して取り組めればと思う。