久しぶりの更新になりました。
来年度の介護報酬改定に関しても、解釈通知や留意事項(案)が、発出されましたね。
訪問リハビリも基本報酬のみ減算になりましたが、「これくらいで良かったな」という気持ちです。
リハマネ加算が細分化されたりと、基本報酬の減算分を補う形になっていますが、リハマネ加算に関しては1年位様子見ですね。
基本報酬とサービス提供体制加算のみの算定で行く予定です。
1. 月あたりどの程度の収入減になるのか試算
①基本報酬302点⇒ 290点/回
②事業所の医師がリハビリテーション計画の作成に係る診療を行わなかった場合
20点/回減算 ⇒ 270点/回
③サービス提供体制加算 6点/回
提供体制加算以外を算定しない、1日辺り平均15単位の私の事業所では、15単位✖12点=180点
つまり、1800円/日程度の減収となります。
月平均20日〜22日程度の勤務なので、1800円/日 ✖ 20日〜22日で計算すると、、、
約4万円近くの減収ですね(T_T)
年間で計算すると、4万/月 ✖ 12ヶ月 なので、
48万円の減収となります(泣)
旧年度と新年度で全く同じ訪問リハビリサービスを提供していても、上記の様に差が出来てしまうという、改定の恐ろしさ(,,Д゚)
そして、指定訪問リハビリ事業所の医師以外だと更に減算の幅は大きくなります。
ただ、さすがに、全ての利用者が他院ということはまず無いでしょうから、簡単にシミュレーションしてみました。
【旧年度】
①一日辺り、3件程度が他院の医師の利用者
②3件全て90分のサービス(302点✖3単位✖3件=2718点)
③加算はサービス提供加算のみ算定
【新年度】
①同上
②3件すべて90分のサービス(270点✖3単位✖3件=2430点)
③同上
2718点−2430点=288点つまり、2880円/日の減収になりますね。
2880円✖20〜22日で計算すると、、、
約6万円の減収になりますね。
年間で考えると、、約72万とこれまた、破格の金額です(^_^;)
2.年間で48万から72万円の減収でも、加算に頼らない方が良い
簡単なシミュレーションでしたが、年間で考えるとかなりの収益減になるため、それなりの対策は必須です。
しかし、リハマネ加算を算定する方が良いのでしょうか?
リハマネ加算をとるよりも1件辺りの訪問時間を増やす方が懸命ではないでしょうか??
特に小規模で行っている訪リハ事業所程、利用者数の増加&一件辺りのサービス提供頻度を増やす取り組みが必要と思います。
3.基本単価が下がる方が利用者の負担は減るという事を意識する
利用者目線からすれば、今まで支払う必要があった自己負担額が減るのは嬉しいことだと思います。
それが、どんなに良いサービスであってもです。(悪いサービスならなおさら(^^))
ただでさえ、介護保険制度についての理解が難しい中で、細かい金額の話はストレスを与えるものですよね。
なので、利用者も分かりやすく、事業所側も減収を打開するためにも、
今まで40分の訪問リハビリでしたが、新年度からは時間を延長してサービスを提供できないかを話し合うべきだと思います。
介護サービス計画で定められているので、変更が難しいケースもあるかと思いますが、20分や40分、週1回しか訪問リハビリを提供できなかった方に、時間を増やすことでどの様なメリットがあるかを考えましょう。
仮に40分の週1回だった方に、60分の週1回訪問できれば、(基本報酬)870点/60分➕(提供加算)18点/3回=888点の算定が可能になります。
他院であれば、810点/60分➕18点/3回=828点の算定が可能になります。
4.1年間は様子見で、その後は柔軟にリハマネ加算を算定する方向を目指す
3年に1度の事ではありますが、改定後はしばらく慣れるまで時間がかかります。
なので、書類の整備や医師との連携に注力し、少しづつ、リハマネ加算を算定する土台づくりが必要ですね。
次かその次の改定で、リハマネ加算は基本報酬に包括化されるかもしれません。
訪問リハビリ事業所自体は今後も増えていきますし、私のような田舎でも、人員の拡充は必須に感じています。
長文になりましたが、お忙しい中、最後まで読んでくださって感謝です(^o^)
改定に負けず、お互い頑張りましょう☆