訪問リハビリで特に意識して行うべきことは何か?
そう尋ねられた時に皆さんは何と答えますか?
私は訪問リハビリを初めた頃に特に悩んだのが、コミュニケーションが上手くとれない事でした。
利用者さんに対してはではなく、その介護者にあたる方(主にご家族)にです。
何故かというと、利用者の方には直接触れたり、動作を指導する事で何かしらの変化を出す事が出来ます。
それが小さな変化でも実際に体感して下さっているので、喜んでくれます。
けれども、介護者の方はその様子を見たり、聞くだけなので、大きな変化がない限り、満足してもらえない雰囲気がありました。
つまり、介護者の方の負担が減る様な訪問リハビリが出来ていないと行けない訳です。
実際には利用者の方の動作がスムーズになり、歩けなかったのが歩けるようになっても、介護者の方からすれば、転倒の危険性が増したり、常に見守りが必要な状態になってしまう訳です。
そうなると、逆にリハビリで動けるようになったせいで、こけてしまった。等と言われてしまう事があります。
つまり、きちんとコミュニケーションが介護者の方と取れていないから、こうゆう事を言われる。
という事に中々、気づく事が出来ませんでした。
盲目的に利用者さんが良くなれば、介護者の方も喜ぶとしか考えていなかったんですね。
それに気づいてからは、積極的に介護者の方の心情や介護の負担について聞き取りを心がけました。
その中でも、きちんと介護者の方を労い、大変さを感じるようにしました。

引用:コミュニケーション力 テキスト
私が思っているよりも、金銭的な事、一生懸命介護をしているのに悪くなる事、将来への不安…等、
たくさんの不安と悩みを抱えておられる事を理解してからは、コミュニケーションを苦手に感じなくなった気がします。
その為には、介護者の方が
「どんな言葉がけを待っているか?」
を察する能力が不可欠だと思います。
共感し、求めている言葉をすぐに返せる。
この繰り返しだと今は思っています。

引用:コミュニケーションとは?
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