Life-Space Assessment  (LSA)について


個人生活の空間的拡がりと移動の関係(生活圏拡大)を評価できるツール。

引きこもりがちな利用者や活動性が低下している利用者に用いる事で、訪問リハビリ介入前後の変化を見ることができる。



訪問リハビリの対象となる利用者が介護予防並びに介護度が軽度の場合は、活動量の減少に伴い、生活圏が縮小しているケースが多いといえる。


特に趣味的活動が無い(もしくは少ない)利用者は上記にあてはまる事が多い。


その為、訪問リハビリでは早期に利用者の身体機能と日常生活動作能力を評価すると共に、趣味的活動の再獲得と生活圏の拡大を重ね合わせて介入していくべきだといえる。



趣味的活動というと具体性にかけるが、私的には本人が興味がある事が趣味的活動に近いと考えている。


例えば、「ラーメンが好きで毎日食べていた」人の場合は、「美味しいラーメン屋に行ける」事が趣味的活動になるし、生活圏の拡大につながる取っ掛かりになるといえる。


また、「魚を捌いて刺し身にするのが好きだった」人の場合は、「刺し身用の魚を準備して、捌き方を教わる」事を理由に、「刺し身用の魚をスーパーに買いに行く」も生活圏の拡大につながる。


以前はしていたが、何かしらの要因によってしなくなった(出来なくなった)事を再度、挑戦する機会を設け、習慣化していくことが訪問リハビリでは必要ではないかと思う。



また、生活圏の拡大を図る為には利用者自身が楽しめる環境が重要といえる。


なので、介護者であったり、近隣の住民にも協力してもらう働きかけも訪問リハビリの役目となる。


趣味的活動を通して、外出頻度が高まり、結果、生活圏の拡大が図れるようになる事が介護保険下のリハビリの役割ではないだろうか。


しかし、経験談として地方に住む生活圏が縮小している利用者は物理的な環境の影響を受けやすい。

つまり、交通手段が無い為に、行きたい所に行けない。


地方の実情に合わせて、コミュニティバスやタクシーなどが割安で利用されているが、まだまだ気軽に利用できる代物とはいえない。


これらの交通手段に関する課題が改善されない限り、生活圏の拡大は難しい事も踏まえて、知恵を絞る必要がある。