今回は、リハビリ職も活躍し、公的サービスと自費サービスの一貫提供にて、確かな効果を出している株式会社くまもと健康支援研究所の取り組みについて考えてみたいと思います。



 「地域包括ケアシステム構築に向けた公的介護保険外サービスの参考事例集」(PDF)P66〜P67に詳しく事業の目的や取り組みが書かれているのですが、この事業のノウハウは多くの地域で参考に出来るのではないかと感じました。


地域包括支援に取り組んでいる自治体で行っている二次予防事業もしくは総合支援事業を積極的に受け、卒業(すなわち、公的サービスからの卒業)と同時にそのまま、自費サービスとして継続して介入していく流れは、利用者にとっての「卒業後の不安」を払拭できる。


というのも、多くの公的サービスの課題が「卒業後の支援」であり、受け皿となるサービスが少ない為に、再び状態が悪化した場合に、再び公的サービスでの介入が必要とされていた。


それらの課題に対して、【循環型介護予防システムにて公的事業依存の脱却を目指す】を合言葉に

下図の様なサイクルを構築する事で、切れ目の無い、サービスにて利用者の確保が可能 となり、事業規模の拡大が図れている。


             
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        公費事業→自費事業
         ↑                  ↓
     自費事業←公費事業












事例集から商品サービスの概要について(事例集より引用)
 
【商品・サービス】 ●元気が出る学校(公的サービス)  自治体からの委託を受けて実施する公的な介護予防サービス (二次予防事業もしくは総合事業の通所型サービス)。 送迎し、半日程度でストレッチや筋力向上、個別のトレーニングな どの運動を行ったり、食事をする。最長半年で「卒業」してもらう。 ●元気が出る大学(自費サービス) 「元気が出る学校」の「卒業後」に希望者が参加する自費サービス。  サービス内容は「元気が出る学校」と同様、送迎があり、半日程 度で食事や入浴、理学療法士や看護師等のトレーナーのもとで運動 トレーニングを行う。「大学院」としてお出かけ・旅行などのQOL サービスも行っている。 【価格例】 ●元気が出る大学 1回あたり1,500~2,000円。週1回利用で月6,000~8,000円。


サービス内容も充実(送迎あり、専門職配置)していて価格も1万円以下なので自費サービスとしては安価な方だといえる。

保険外サービスでは都市部を想定したサービス計画が多い印象を受けるが、株式会社くまもと健康支援研究所の方式は地方でも参考になり、実践しやすいのではないだろうか。

ホームページでは地域の登録スタッフも募集している様なので理学・作業療法士は経験を積むためにも登録すると良いかもしれない。