訪問リハビリでは大腿骨骨折後の利用者の方を担当する事が度々あります。

特に高齢で認知機能面の低下がある場合は、在宅での生活を継続出来るか施設入所かの瀬戸際の場合がよくあります。

その際に、自分の関わり次第によっては、利用者の願いとは裏腹に、在宅での生活が困難になってしまうと思うと、責任重大です。


そんな中、大腿骨骨折後の利用者に関わる中で私が意識している点を挙げていきたいと思います。


1.環境を整え、再発を予防すること。

多くの方が転倒によって、大腿骨の骨折を受傷されていました。特に多かったのが、ベッドからの転倒でした。

転倒した際の衝撃が原因で受傷している事から、ベッドを利用されている方であれば、起き上がる側に衝撃吸収(分散)マットを敷きます。

また、ヒッププロテクター等も提案しています。

そして、退院後しばらくは介護者の方にもベッド横で寝てもらうように指導をします。


夜間にトイレに行く際等は 別記事でも紹介したワイヤレスチャイムの使用も有効でした。

在宅での生活に利用者も介護者も慣れる迄は、念入りに環境調整の必要性を説明する必要があります。


2.介護者の苦労を労う

多くの場合、利用者の方が施設に入所するかの判断は、同居家族もしくは介護者の意向に左右されるといえます。

介護者にとっても、「出来るだけ在宅での生活を継続させてあげたい」という思いから、訪問リハビリのサービスが介入する事を了承して下さっている事を鑑みても、介護者の立場に立ち、話を聞き、一緒に悩みを共有するスタンスは必須です。

また、会話の中で新しい気づきを介護者に提供できると、訪問リハビリの効果はより高まるといえます。


訪問リハビリの訪問日時も週に2回〜3回程度だと思われるので、正直、その定められた回数だけでは、介護の悩みを共有するのは難しいなと感じる事が多々あります。

なので、私はその利用者の方の家の近くを通る時や空き時間に様子伺いの訪問を心掛けています。

時間は短くても、「気にかけてくれている」と思って頂ける事が大事です。

3.他のサービスとの連携

多くの場合、訪問リハビリだけではなく、訪問介護や通所系サービスを利用されます。

ケアマネに対してだけではなく、他のサービス事業所にも顔を出したり、電話や書面にて情報交換を心掛ける事が重要です。

そして、訪問リハビリで取り組んでいる内容を理解してもらい、訪問介護や通所系サービスでも「出来そうな事はして頂く」様に連携を図ります。

その為には各サービス事業所の担当の方と顔を合わせる機会を増やす努力が必要といえます。


文章にしてみると至極、当然な事ばかりですが、一日の担当者数や時間調整から軽視され易い点について挙げてみました。


大腿骨の骨折が原因となり、訪問リハビリが必要となっている方の場合、多くが動けない状況となっています。



介護者も分かってはいるけども、
脱臼姿勢等に意識してオムツを交換する事が出来ないのも事実です。


まずは、利用者と介護者の心理的な負担を軽減し、安全面を確保する事が重要と考えます。