前記事の続きになるが、回復期リハビリでの医療機関外でのリハビリが疾患別リハビリの対象になった事はチャンスだといえる。

今までの回復期リハビリでは実生活を想定し、仮想の生活を想定した訓練が主だったと思う。

熱心なセラピスト程、この「仮想ADL」に対して物足りなさというか、「実際の生活に本当に役立つ訓練が出来ているのか?」と疑問に感じていたはずだ。


病院でのリハビリではバリアフリー化された環境下でしかなく、実際の家とはどうしてもかけ離れている。


 その様な状況で患者や家族に対して在宅での注意点や気をつける事を指導しても、大半がその場では「はい、気をつけます。」というだろうが、実際に家に帰ると、全く役に立たず、再び転倒等を起こし、再入院となるのではないだろうか。

実際、退院後すぐに何らかのアクシデントが生じ、再入院になるケースは少なくない。

入院中はどんどん歩いていた人が、家に帰ると車いすで寝たきりになっていた。。。そんな話も事実としてある。


今回の改定における生活機能に焦点をあて、退院後すぐに実生活に溶け込める様に入院中よりしっかりと訓練を行いなさい。という意図が読み取れる。

農作業や特殊な環境が想定されているが、実際は在宅周辺での移動と近隣の外出先までの移動動作能力が主な対象範囲ではないだろうか?


回復期リハでのセラピストの役割や配置を意識するならば、是非とも多くの作業療法士が在宅に出向き、退院後の生活を想定した課題設定を行って欲しいと思う。

入院中から在宅生活を意識した訓練を行い、仮に目標が未達成だったとしても、介護保険での訪問リハビリに引き継げば良い話である。


まだまだ、思考錯誤の段階ではあると思うが、算定要件もさほど厳しく無いようなので、早期に実践できれば、他の回復期との差別化も図れると思う。